わふわふ(女の子)

登録日:2017-06-02 16:42:30

推しキャラ 男爵さん
好きなルート 強くてコンティニュー
好きなムービー エミー「ディグ・ダグ・男爵」
プレイ時間 〜20時間
ボリューム感 ちょうど良かった
ニューリンを知ったキッカケ 去年の夏コミ
ニューリン入手方法 予約してパッケージを買った, 予約しないでパッケージを買った

感想:


プレイして思ったことほぼすべて書いたので、長い上にまとまりのない文章になっています。読みづらくて申し訳ありません。
久々にのめり込めた良作ゲームでした。

Ⅰ 総評
ⅰ)シナリオについて
よく練られていてとても面白かったです。
よくよく考えるとストーリーや登場人物の言動に矛盾はたくさんありますが、読んでいるときはあまり気にならないくらいに引き込まれました。そのような「プレイヤーを引き込む引力をもったシナリオ」というのはとても貴重であり、緒乃さんの才能の表れだと思います。
ただ、全体的に「登場人物の行動でシナリオが進む」のではなく「シナリオの都合で登場人物が動かされている」感を強く感じたのは残念でした。
ⅱ)構成について
前回のキミトユメミシがはメインヒロインの由衣ルートだけが本筋、後のヒロインはおまけといった印象がありましたが、今回は各ヒロインのルートで少しずつ伏線を回収していって、本筋であるアリスルートに繋がる、といった構成でしたね。あまりにも極端な構成の変更に度肝を抜かれましたが、このようなタイプの話は好きなので、とても楽しかったです。
ただ、その構成のせいで各ヒロインとの恋愛要素が極端に減ってしまったのは残念でしたし、それが一部では絶賛されつつも別のところでは酷評されている一因だと思います。せめておまけがでHシーンだけでなく「アフターシナリオ」という形でヒロインとのいちゃいちゃ日常生活を描いてくれていればもう少しこの点での不満はなくなったと思いますので、次回作のおまけはHシーンに拘らずヒロインとのいちゃいちゃを楽しめるものをご検討下さい。
また、攻略ルート順は実質固定されているようなものでしたが、この内容なら「実質固定」ではなく、シナリオ重視のゲームにたまにあるような1章、2章…という風に章立ててその順じゃないとプレイできないようにしてもよかったのではないかと思いました。
ⅲ)ボリュームについて
自分はプレイに時間がかる方ですが、20時間弱で終わりました。
短い短い言われていますが、個人的には土日でさくっと終わらせられるようなこのくらいのボリュームが、手軽にプレイでき人にも勧めやすくてちょうどいいと感じました。長く作りこまれたゲームじゃなきゃ、というユーザーもいるとは思いますが、最近のゲーム業界の流れは短くさくっと寄りになってきているので、この方向性のを続ける方がより多くのユーザーを掴めるかと。
ただ、本編はこれでまとまっているのでこれ以上伸ばす必要はないと思いますが、おまけのボリュームを各キャラ1時間強くらいにしていれば、本編の短さと恋愛成分の足りなさを補えてより良かったのではないかなと思いました。
ⅳ)テキストについて
前作の謎の
のようなひどいものはありませんでしたが、誤字・脱字・誤変換、テキストと音声の不一致等のミスが散見されました。スケジュールがギリギリだったのはわかりますが、もう少し校正に人手を割けなかったのでしょうか…。キミユメのときもそうでしたが、Hシーンでのミスが特に目立ったのが萎えました。
また、今回修二の口調が淫夢厨っぽくてくさい(確信)と感じてあまりいい印象を抱きませんでした。しかし、Twitter見たところによると緒乃さん淫夢知らなかったんですね。たまげたなぁ。ノベルゲーで主人公にオタクくさい喋り方されると萎えるのでその点改善していただけると嬉しいです。ヒロインと付き合いだしたときに修二が心の中で「好き」や「可愛い」を連呼するシーンがいくつかのルートで見られましたが、ニューリンコラムで四五好きと叫んでいるときの緒乃さんに酷似しすぎて修二の叫びというよりただの緒乃ワサビの心の叫び感があって気持ち悪かったです。いや、好きだったら馬鹿の一つ覚えみたいに「好き」って言いたくなる気持ちもわからなくはないのですが、これは美少女ゲームなのですから、様々な言葉を尽くして主人公の愛を表現するか、ヒロインとの会話を通してヒロインの魅力をプレイヤーに伝えて欲しかったです。
ⅴ)演出について
上下に黒帯入って画面がシネスコっぽくなる場面(語彙力なくてすいません)がありましたが、あまりに多用しすぎて途中から飽きました。また、あのシーンに入る直前と入った直後で2回同じ文章が表示されることが多々あったのが気になりました。
エミーが落下して万有引力を思いつくシーンの演出はとてもよかったです。あれくらい気合のはいった演出のある見せ場がもう2,3欲しかったです。
ⅵ)キャラクターについて
四五→タイムマシンの修復 ラビ→タイムマシンの修復及び歴史の改変 春→プリンキピア出版の援助 エミー→万有引力を思いつく、プリンキピアを書く
…と、TRUEであるアリス√にたどりつくにはヒロイン誰ひとりかけてはいけないようになっており、どのヒロインも無駄になっていないのが非常に好感をもてました。ヒロイン5人とも個性がたっており、頭がよくて誰ひとり足を引っ張っておらず魅力的でした。
ただ、サブキャラクターは極端に少なかったですね。個人的にはキャラクターが少ないことには特に不満はないのですが、人によってはあまりにこじんまりした世界で完結しすぎてマイナス要因になるかも。
ⅶ)声優さんについて
文句なし。かなり合っていました。
ⅷ)イラストについて
綺麗な1枚絵が多く引き込まれました。原画家さんが3人いらっしゃる割に、原画家さんごとの絵の癖の違いが少なく、集合絵でも違和感なく見られました。
エロに関しては若干違和感を感じる絵が無くはなかったですが…。
立ち絵が少ないということはありませんでしたが、キャラクターが少ない分もう少し立ち絵差分あっても良いとおもいました。
ⅸ)背景について
かなり書き込まれていて17世紀イギリスの雰囲気が出ていて良かったです。赤字で現地にロケハン行けなかったとは思えませんでした笑
ⅹ)Hシーンについて
いくらなんでも早漏すぎる。この一言に尽きました。
1シーンにつき2枚CGつけてなんとかエロを盛り上げようと頑張っている姿勢は伝わりましたが、あれだけすぐ出されたらなんの足しにもなりません。
タイムスリップしていても「初めては自室で正常位」の姿勢を崩さない緒乃さんのこだわりには感動しました(エミーだけは骨折していたので正常位ではありませんでしたが)が、ただでさえ全員が自室正常位で1回目のシーンは差別化があまりできないのに、2回目以降のHシーンも似通ったものが多かった点は残念でした。緒乃さんはAVから何を学んできたのでしょうか。
四五に関してはHシーンで黒七ノ羽並みの女王様っぷりを見せてくれることを期待していたのですが、1回足コキはあったものの基本的には主人公に責められる側になってしまい期待ハズレでした。反面、ラビは色々ぶっとんでいて楽しかったです。特におまけシーン2個目の下半身パウダーは興奮しました。ラビはふたなり状態なのになんで修二は女性器だけになるのか疑問でしたが。男の娘ものですらあまりない「主人公がヒロインにフェラする」シチュエーションが楽しめて良かったです。しかし、せっかくあそこまでしたのだから修二の口の中で射精までいって欲しかったです。あとこれは完全に個人的な性癖ですが、本編中でも最初からシリアナをいじっていたのだから、下半身パウダー凹など使わずに修二のシリアナをぶち犯してほしかったです。ヤられている時のラビの気持ちを知ってほしいというラビの望みから逸れますが。
基本的には平凡なHシーンばかりでしたが、ラビのシーンと、春・アリスの放尿、春の酔っぱらいシーン、姉妹丼あたりはすごくよかったので「それなりに使えた」にチェックしています。また、豪華声優陣で、BGV付きなのもあってボイスの破壊力は素晴らしかったです。BGVも素晴らしい要素ですが、個人的にはピストン音や射精音等Hシーンに音があるとそれだけで興奮度が上がるので、次回以降はそれもつけていただけると嬉しいです。
ヒロインの股間を布で拭いてあげる描写(毎回部屋にある謎の白い布なんなんだよ!と心の中で突っ込み入れましたが)があったり、全裸のまま眠りにつきその状態で家政婦エミーさんに見られるという描写があったりと、事後の描写は良かったです。
ⅸ)システムについて
あまり技術的なことには詳しくないのですが、前作に比べると格段に良くなり、エロゲで要求される最低水準はクリアしていると感じました。ただ、CG鑑賞で差分が何分の何揃っているのかがチェックできないのは不親切だと感じました。
真面目な科学用語とネタが入り混じっている用語集は面白かったですが、いかんせんわかりづらい位置にあるので、もうちょっと大々的にアピールしても良いと感じました。
ⅺ)挿入ムービーについて
ほろりとくるアリスのムービー、コミカルにふりきったエミーのムービーはとても良かったのですが、ほかの3人に関しては、1人1ムービー縛りをつくってしまったのでセリフで説明すればいいところを無理やりラップにして挿入ムービーにした、という印象を受けてしまいました。前作の時雨Dictionaryは「夢の中ならなんでもあり」という世界観のおかげで唐突ではあるものの、特に違和感なく楽しめたのですが…。
また、時雨Dictionaryが明るいキャラソンといった感じだったのでそういうのを期待していたらちょっと期待の斜め上のものが出てきたな、というのが正直な印象でした。ただ、各キャラに1挿入ムービーというのは他のメーカーにない斬新な発想なのでこれからも続けて欲しいです。
ⅻ)音楽について
OP・EDともとても良い曲でした。ラストのアリスルートだけ使われたOPのアレンジバージョンも素晴らしかったです。ただ、ボーカル曲に関しては、前回各√ごとにED曲があったのに、今回はED曲が1曲しかないのが気になりました。各キャラに挿入ムービーを入れたからそこまで作っている余裕がなかった…というのはわかりますが、前作でいいなと思った要素がなくなっていたので悲しかったです。
BGMに関しては、曲数が少ないながらも印象に残る素敵な曲が多く、文句なしです。

批評空間らしく特典をつけるとすると75点というところですかね。
シナリオの出来としては85点。早漏すぎ・恋愛薄すぎで5点減点、誤字の多さで5点減点。

Ⅱ 個別ルート
ⅰ)共通
テンポよく進み、とても面白かったです。
本編発売後の楽しみにしておこう…と体験版はエロシーンしかやっていなかったので、王立協会でじいちゃんかと思って助け出したら若い頃のじいちゃんだったという序盤の展開にはかなり驚き、これからどういう展開になるのかと心躍りました。
ニュートンと林檎の樹だから当然アリスが中心に話が進んでいくのだろう…と思っていたら、修二と四五と修一郎、そしてラビを中心に話が進んでいったのが意外でした。ラビはもっと猟奇的な人物かと思っていたところ、思った以上に頭が良く理性的な行動を取っており、いい意味で衝撃的でした。
また、ラビの裏切り、四五の告白といった大イベントが共通で起こったのには驚きました。
四五の告白に関しては、共通でこれが起こるということは四五ルート以外に行く場合は毎回ふらなければ入れないのか…とあまりいい印象を受けませんでした。四五は最初からあからさまに主人公大好きだったのでどこかのタイミングでふらなければいけないのはわかっていましたが…。
ⅱ)四五ルート
まず告白即セックスの流れがあまりに唐突すぎて、そこまでの共通ルートの展開が良かっただけに萎えました。その後の展開も、とってつけたように四五が黒死病にかかり死の危機に立たされたのが安直すぎて微妙でした。
黒死病流行っているからねずみに噛まれないように気をつけろという話は本編中でもありましたし、当時は治療法がなくて現代では簡単に治せるものとして黒死病を使うことには問題ないとは思いますが、直前に新聞を見てその話をするというあまりに雑な伏線の貼り方に「あ、誰かネズミに噛まれるんだよな」と思わせて案の定だったので…。ほかのシーンは綺麗に伏線貼られているのにここだけ雑で「直前で展開変えたのかな」と思わざるを得ませんでした。その後修二はフックに撃たれて大怪我していますし、黒死病を使わなくてもフックにうたれそうになった修二を庇って四五が被弾、といった流れでもよかったのではないかと思いました。また、四五がネズミから黒死病を移されるきっかけになったチョーカーが緩んでいて鍵が落ちた、という話が几帳面な四五らしくなく、誰かが鍵を奪うためにわざとチョーカーを緩めたのじゃないか、と勘ぐりましたが、特にそんなことなく四五が落としただけだったのが「そりゃないだろ…」という感じでした。もしかすると修二と付き合うことになって舞い上がってしまった四五が色々と用心が薄くなっていた、というのことなのかもしれませんが、それにしては描写不足でした。
ラストの変わってしまった未来でも二人生きていく、という結末は嫌いではないのですが、そのラストに向かうための過程に無理がありすぎて残念でした。あと、最後に出てきたイルザの子孫が、立ち絵はちゃんとあるものの、メッセージウィンドウに表示される顔が間違ってイルザになっていたのが萎えました。
また、恋人になってからの四五のキャラの崩壊が残念でした。敬語じゃなくなるし計測もあまりしなくなるし…。
敬語じゃなくなるのは恋人になって堅かった口調が変わったというのを表したかったんだろうなというのはまだわかる(個人的には敬語だからといって距離があるとは思っていないので敬語継続で良かった気はするのですが…)ものの、計測をしなくなるのはただのキャラ崩壊だと感じました。
「手でしたときはイくまで3分20秒かかりましたが、口でしたら1分50秒、手より口の方が気持ちいいということでしょうか」
「今日は精液の放射量が通常の1.2倍ですね。気持ちよかったのですか」
「10クリックでイってしまいましたね」「メタ発言!」
…みたいな感じでHシーンに計測要素いれて他のヒロインとの差別化を図って欲しかったです。
ⅲ)ラビルート
修二たちを裏切っておきながらたいしてお咎めなしなのは若干気になりました。
ママが幸せならそれでいいというラビ、一瞬だけでもラビとママを会わせようとする修二、修二のために再び過去に戻るラビ、と感動的な展開が続き非常に良かったです。まさか猟奇的なキャラで売っているラビのルートがこれほど感動的なものになるとは。恋人描写の薄さとラビの元々の好奇心旺盛な性格により「恋人になって幸せなセックスをした」という印象がかなり薄かったのは少し残念でしたが、話としての面白さは郡を抜いていたと思いました。
ラプラシアンさん側の指示か民安さんのアドリブかは分かりませんが、ラビが鼻歌で時雨Dictionaryを歌っていたのは嬉しかったです。
ⅳ)春ルート
事前情報から勝手に「癖の強い天才たちの中で唯一の普通の人で、主人公にとっては癒しとなる存在」みたいなイメージを抱いていたので、春=ハレーの展開にはかなり驚きました。
よくよく考えると天文学、部屋にある地図、働いて貯金をしている、ニュートンの親友、そして春という名前と伏線だらけなので理系諸氏はすぐに気づいたのでしょうか…。
年上のお姉さんがひたすらかわいく、デートのときなど非常にニヤニヤさせられました。恋愛的なニヤニヤは一番感じられたルートでした。ただ、この時代の人たちに任せたら万有引力思いつかなかったから未来捨てて大好きな春もいるこの時代に残るわーという展開は投げやり感があって微妙でした。
おしっこは興奮しました。
ⅴ)エミールート
おまけといったな、あれはウソだ、という印象のルート。最初はただのメイドさんにしようとしていたけど、途中で妹設定を思いつきこれだけ重要なルートになったというところでしょうか。
春ルートまでやったところでなんとなくエミーが只者ではないことは理解していましたが、まさか妹だとは…。ただ、エミーがアリスの妹だと判明するきっかけとなるオルゴールが鳴り出すのがあまりに唐突だったので、家族を否定しようとするアリスにエミーが家族の良さを説こうと思い出の品としてオルゴールを出してそれで関係が発覚、という展開にしたほうが自然だったのではないでしょうか。彼女が万有引力を思いつく、という展開は批判もされていますが、私は「ニュートンのアリスが思いつくものとばかり思っていたらエミーがまさか思いつくなんて…」と予想外の展開に素直に感心しました。
未来が元に戻ったものの、修二だけ過去に留まりエミーと生きるという結末もよかったです。修二の決意を聞いたとき四五が悲しそうに告げた朝永くんをケンブリッジに連れてきたことを本気で後悔していますという言葉は胸に響くとともに、四五の辛そうなな表情がかなりそそりました。春ルートで修二と一緒になれないのに過去に残された四五が不憫という声を多く聞きましたが、個人的には四五本人の反応もあり一人で帰らされるこのルートの方が不憫だと感じました。
Hシーンはおまけだからか同じようなシーンが続いて私が飽きてきていたからか分かりませんが、他キャラ以上に早漏に感じたのが残念でした。
私の持論に「描く下着の可愛さで絵師が女性か男性かが大体わかる。女性は普段見慣れているからさりげなくフリル等の着いたかわいい下着を描けるが、男性はシンプルなものしか描けない」というのがあるのですが、エミーのパンツ可愛すぎて霜降先生なんでこんな可愛い下着描くんだwって笑いました。霜降先生おなべ説。
ⅵ)アリスルート
エミールートまでクリアした時点でプリンキピアは大分史実通りの形に戻ってきていたので、このルートはプリンキピア執筆よりもアリスとの別離の描写に力が入っていましたね。ただ、アリスとの距離を縮めるきっかけとなる話が薄かったので、せっかくの感動的な別離にあまり感情移入できませんでした。他のヒロインに関しては主人公を好きになる理由が薄くてもそういうものだと割り切って考えられますが、メインであるアリスだけはもう少し修二との仲を深めるエピソードが欲しかったです。また、アリスと修二の別離シーンに力を入れすぎて、有名になって母と再会するという目標を失ったアリスが、それでもなお科学の道を選び、エミーと和解して二人でプリンキアを書く道を選ぶ、という作品にとって重要な場面がおざなりになってしまっていた印象も受けました。オルゴールを修理して渡しているのですから、その過程でオルゴールの中に隠されていた母からアリスに宛てた手紙を見つけ、母とエミーを許す…というような母の愛を感じられる展開が欲しかったです。「お母さんはお姉ちゃんを愛していた」とエミーは言いはってはいるものの、肝心の母の思いがあまり伝わってこなかったので…。
散々言われていますが、春・エミーのルートでは過去に残るのにアリスルートだけ未来に帰るという理由付けは薄かったですね。初プレイ時には「TRUEルートだからそりゃ未来に帰るだろう」くらいに思っており、そこまで気にならなかったのですが、あとから考えるとやっぱり修二の行動に納得がいきません。春ルートは未来を元に戻せなかったから過去にとどまるというのはまだ納得できるのですが、エミールートでは未来戻せたのに修二だけ過去に留まりましたからね。春、エミーとアリスとの大きな違いは修二が未来からきたと知っていることなので、
修二が未来からきたと知ってアリスの方から修二が未来に帰ることを強く勧める→意地を張って別れの直前まで「私は偉大なニュートンなんだから、お前が未来に帰っても大丈夫だ」と言い続ける→最後の最後で別れが寂しくなって泣きつく→修二に本音をぶつけ最後は笑顔で未来へと送り出す
みたいな展開の方がアリスルートのみ修二が未来に帰るという展開を正当化できたのではないでしょうか。「私はあのニュートンなんだからタイムマシンくらい作って会いに行ってやるよ」くらいの強がりを言わせれば強くてコンティニューへの布石にもなりますし
また、唯一修二と四五が元の時代に戻ってこられるルートなので、じいちゃんとなった修一郎とどのような再会がなされるか期待していたものの、そこの描写が少なかったのも残念でした。タイムスリップしたときには落ちこぼれだった修一郎が元の時代に帰りどんな思いでその後科学を続けノーブル賞までとったのか、反射係数が1以上の鏡は結局どうやって見つけたのか、どうして修二の父を養子にとったのか、その辺り詳しく知りたかったです。修二に科学の基礎を叩き込んだり、突然失踪して航空券と鍵を四五に送りつけたのは「四五と修二から聞いていた史実に従った」と言っていましたが、ほかの行動についても全て「史実と違わないように頑張った」というだけなのでしょうか。特に養子の件に関しては、四五ルートでイルザの子孫が出てきていたので、実は本筋の話の時点で修一郎はイルザと一線を越えていて、修二の父はあの娘同様イルザと修一郎の血を引いているから修一郎が引き取った、みたいな深読みをしていたのですが、修二の父には全く触れられなくてがっかりでした。
ノーブル賞受賞者にでしか読めない書物に残っていたニュートン二人の肖像画のシーンは素晴らしかったです。ベコ太郎先生にマスターアップ直前に追加で依頼したイラストというのはあれのことでしょうか。春もきちんと書物に名を残していたのは嬉しかったです。ただ、ラビに関してはお前まで偉人だったのかという驚きはありましたが、タイムスリップして二人に増えてしまったのであまり目立つ行動をしてはいけないという彼女の運命に反しており、やや蛇足感を感じました。
あと図書館でのアリスの放尿シーンは興奮しました。(あの〇ンブリッジでなにしとんねん感はありましたが)アリスも春もおしっこシーンが1回ずつのみだったのが物足りなかったので、それであれば、春のおしっこシーンはなくして、アリスは本編中の2回目以降のシーンは全部おしっこ、というふうにアリスをおしっこ担当にした方が良かったと思います。キミユメの時雨のように。飲尿がなかったのも残念でした。
またこのルートまでやっと、エミーが毎回事後をのぞいてしまうのは家政婦だからだと気づきましたw
ⅶ)おまけシナリオ
本編よりもエロはっちゃけ気味でよかったです。特にラビのシーン2つと姉妹丼が最高でした。せっかくラビのとんでも発明があるのだから姉妹丼だけでなくもっと複数人プレイを挿れてもよかったかも。
あとキミユメはおまけシナリオにHシーン以外もあったのに(あれはキャラごとの回数調整の意味合いが強かったのかもしれませんが)、今回はHシーンオンリーなのが「どうせお前らエロシーンが見たいんだろ?」と言われている気がして悲しかったです。童貞はセックスしたくてエロゲをしているんじゃありません、可愛い女の子といちゃつきたいんです!!
ⅷ)強くてコンティニュー
このルートを選ぶボタンが出る場所が分かりづらくて最初見落としました。
前作のおまけが物語の開始以前にもどる話だったので、今回も物語の開始以前に戻って林檎の樹を燃やさずに最初からアリスを口説く話になるのかと思っていたら、まさかの後日談で驚きました。
導入はおふざけが過ぎているものの、「コミカルタイムトラベル」の名にふさわしい明るい結末だったので、「これは悪ふざけです」という保険をかけずとも正史(精子じゃないよ)ルートとして本編の一部にしても良いと感じました。
あとHシーンで本編では見られなかった髪をおろしたアリスが見られたのは良かったです。ツインテしているときの幼さと髪を下ろしたときに感じる大人っぽさのギャップもツインテの醍醐味だと思っておりますので。髪を下ろしたVerのアリスの抱き枕カバーが欲しいです。
また、あの導入&おまけの悪乗りに定評のあるラプラシアンさんなのでアリスが「お前あたしのチツの中でションベンしろ」とか言いだしたらどうしようと思っていたのですが、なくて良かったような残念なような気持ちでした。

ルートの出来としてはアリス(強くてコンティニュー含む)>ラビ>エミー>四五>春
といったところでしょうか
キャラ的に一番好きなのはプレイ前の印象から変わらず四五でした。

Ⅲ ヒロイン以外のキャラクター
ⅰ)修二
今回修二の顔もきちんと設定されていたのはよいと思いました。メガネのせいか若干緒乃さんに似てるのがムカつきましたが。
序盤のタイムマシンを解体して部品調べ出した辺りは今回主人公有能やん!かっこいい!となりましたが、ヒロイン達が規格外の天才過ぎて結局埋もれてしまったのは残念でした。
ⅱ)修一郎
モモケンみたいな親友キャラが欲しいーと思っていたらまさかのじいちゃんがモモケン枠で驚きました。今回は童貞枠は主人公に任せて、頼りになるアニキ分的なポジションでモモケンとは違ったよさがありました。
余裕があるように見せながら、実は元の時代では落ちこぼれて焦っていたり、鏡のことでむきになって四五と揉めたりと人間味のあるキャラで好感をもてました。どのヒロインよりも一番上手くキャタクターを描写出来ていたのではないでしょうか。いいキャラだっただけに、最後老いた姿で修二四五と再会した際にあまり深く掘り下げられなかったのが残念でした。
また、四五、春のルートではそのまま過去に残ったので、四五と修二が幼い頃じいちゃんに科学を教えてもらったという事実が無くなり、二人から科学の知識が失われてしまうのでは?と感じました。
ⅲ)イルザ
ホームページにもOPにもいないからほぼ出番がないと思ったら案外出番が多くて驚きました。貴重なおっぱい要因、癒し要因でした。
結局修一郎は彼女と一線を超えたのかが気になります。
ⅳ)ラビママ
FDで親子丼展開はよ!
とても可愛かったです。
修二と修一郎が扮した奇術師にラビが眠らされた際に「転送中に寝ちゃうなんて血は争えないわね」というニュアンスの意味深なセリフがあったので、やっぱりラビママは未来人でした的な展開だと思っていたのですが、何もありませんでしたね。あれは結局どういう意図の発言だったのでしょうか?
ⅴ)フック
悪役感あふれる登場で、どう動くのかワクワクしていたのですが、あまりにも簡単に尻尾を掴まれて失脚して拍子抜けしてしまいました。彼も史上の有名人なので、もう少し見せ場を作ってあげても良かったと思いました。
ⅵ)男爵さん
神。
最初エミーのムービーみたときなんでこんなくそみそっぽい顔してるんだって思ったらまさかおまけに繋がるとは…。

Ⅳ プロモーション
ⅰ)事前情報について
本家批評空間では、恋愛要素の薄さを理由に「これはエロゲではない」と酷評している方もいますが、名作と呼ばれるエロゲの中にも恋愛描写が薄いストーリー重視の作品もありますし、個人的には恋愛描写が少ないからといってそれだけでエロゲとしての価値が落ちるとはないと思っています。ただ事前のコンセプトで「下半身をおとなしくさせてしまう難しい設定ナシ」「ヒロイン達の身近な悩みをセックスしながら解決」というのを打ち出し、あのティザームービーでこの内容は期待ハズレと思われてもしかたがない気がしました。コラムも読んでいるので緒乃さんの中でその辺の葛藤があったのも知ってはいますが…。次回作はある程度方向性を決めてから諸々の事前情報を出して行ってもらいたいものです。
ⅱ)コラムについて
そこまでぶっちゃけていいのかってくらいぶっちゃけていて、色々なことが知れて面白かったです。デザインやら流通やら普段あまり注目されない部分についてものコラムもあったのも興味深かったです。
ⅲ)ニューリンゼミについて
毎回楽しく見させていただきました。
最後まで100%出なかったのは残念でしたが、072.1%の奇跡が見られたのは最高でした。
中の人の都合で仕方ありませんが、教えてラビ先生で他のヒロインへの質問を募集しながら最後まで四五とエミーが来なかったのは悲しかったです。
次回作発売のときもまた同じような番組をやっていただけると嬉しいです。
いつものゆるいラプラシアンチャンネルも好きなので、次回作までの間はそちらも再開して頂きたいです。
ⅳ)店舗特典について
店舗オリジナルの追加シナリオがつく店舗が公式含めて6店舗もあり、かなり力が入っていると感じました。その分複数買いする必要が出て嬉しい悲鳴をあげましたが。
布ものがタペばかりだったので一カ所くらい抱きまくらカバーが欲しかったです。
ⅴ)twitterについて
エゴサするのはいいですが、発売後のエゴRT祭はさすがに少しやり過ぎ感を感じました笑 RTだとフォローしている人のTLにも全部流れてしまうので、ちょっと興味あるくらいでフォローしてた方にとっては正直鬱陶しかったと思います。基本絶賛してるツイートしかRTされてませんし。ただ、エゴサブランドとしての地位を確立した感があるので、鬱陶しがられてもつづけて下さい笑
ⅵ)「全部童貞のせいだ」
初めて見たときはラプラシアンがまた悪ふざけしてるくらいの印象でしたが、これがここまで話題になるとは…。このキャッチフレーズが生まれて本当によかったと思います。
Ⅴ 今後に期待する点
緒乃さんはシナリオゲーを書きたい人だと思うので、ニューリンのようなシナリオゲー路線でもう2、3本書いて欲しいです。ニューリンが話題になったことで世間的にもその路線の方が期待されると思いますし。ただ、緒乃さん1人で書き続けるには限界があると思いますので、もうひとりくらい恋愛面(エロ含む)に特化したシナリオライターさんを確保していただきたいところ。
霜降先生の絵は綺麗でとても素敵なのですが、どうしても通常絵だとキャラクターが大人っぽくなってしまい(キミユメの時雨ちゃんもロリ推しの割には大人っぽかったし、エミーもアリスより年下とは思えませんでした)、ぺれっと先生もあまりロリロリしい絵柄ではないので、ロリ絵師要因が欲しいです。今回セクハラされて懲りていなければ次回作も再度ベコ太郎様に降臨していただきたいですね。
挿入ムービーはキミユメの時雨Dictionary、ニューリンの男爵のような振り切れたキャラソン風味のものを期待しています。
あとスケジュール厳しいのはわかりますが、せめてエロシーンくらいはきちんと誤字脱字チェックしてください。萎えます。


こうやって公式で感想を募集してより良いものを届けようという姿勢には好感が持てます。
色々と文句も書いてしまいましたが、ラプラシアンさんの今後に期待しております。これからも頑張ってください。応援しております。


開発者から:


濃厚な感想、大変有り難いです!
前作から引き続きのプレイ、有り難うございます。

まずは、作品の内容に関する突っ込み、非常に勉強になりました。
貴重なご意見、ありがとうございます。
一つ一つに言い訳をしていく、というのも芸がないので、寄せられた声にLaplacianは何をするのか、というのは次回作以降の動きを見て頂くとして、おそらく、ここしか答えを得る場所がないだろうと思われる点に対して返答を。

> ”最初はただのメイドさんにしようとしていたけど、途中で妹設定を思いつきこれだけ重要なルートになったというところでしょうか。”

これはもう、あれですね。キミユメの時からLaplacian、もとい、僕の創作の過程(=行き当たりばったり)を知って頂けてるからこその声だと思うのですが笑
今回に限っては、”万有引力の法則は、アリスが思い付かん、妹が思い付く”というオチに向かって、全てを積み重ねていく作り方をしました。
なので、そのシーンを迎えた時に、みんながエミーを好きになってくれてるように、そして、エミーがニュートンの中の人だとバレないように、結構気を配って作っていきました。なので、体験版の時に、春乃さんの演技もあってエミーの人気が高まり、「攻略ヒロイン4人!エミー攻略できない!信じられん!」という流れになった時には、「よし、今回は、イケル!」と思ったものでした。
ここに関しては今回、事前の情報の管理から、エミーが思い付くシーンの演出まで、一番思惑通りに、うまくいったところかもしれない。
しかしながら、あまりにもこの展開に、僕自身が囚われすぎて、他の部分の描写が手薄になり、且つそれを改稿で補えなかったのが、失敗要因ですね。
そこに囚われて居たが故に、上げて頂いた問題点がドンドン起こっていたのだと思います。

> "ノーブル賞受賞者にでしか読めない書物に残っていたニュートン二人の肖像画のシーンは素晴らしかったです。ベコ太郎先生にマスターアップ直前に追加で依頼したイラストというのはあれのことでしょうか。"

実は追加で依頼したイラストは、アリスと別れるシーンの、あのCGです。
一体全体、あのCGなくして、どうやってアリスルートを締める気でいたんでしょうね。自分でも不思議です。
なのにちゃっかり、あの肖像画は発注済だったというね。

全くもって、詰めが甘い。そしてその甘さをはらんだ初稿をブラッシュアップする時間的余裕がない。
それが今のLaplacianの、一番の弱点でしょう。

参った参った。しかしまぁ、今作に注目があつまり、出荷本数もそれに応じて増えた事で、次の体制は今より厚くなるんではなかろうかと思います。
今後ともLaplacianに、厳しい愛の鞭をビシバシとお願いします。
(緒乃)

この批評をツイートする