世界観
あらすじ
企画意図
用語

WORLD

世界観

2061年、日本。

人類は、“空”と“繋がり”を失っていた。

原因は鳥。
空を飛び回る、無数の白い人工鳩。

当初、地球を覆う通信インフラを確立するために放たれた人工鳩は
ある日を境に、電波を喰うようになった。
電波を喰い、果てしなく繁殖を続け、空を飛ぶ全ての鳥が人工鳩になった。

人類はまず、通信網を失った。

あらゆるものを無線化し、デジタルコミュニケーションに頼りきりだった人類は大混乱に陥った。
電波に乗って届く全ての情報が遮断され、
ハイテクの塊である飛行機は着陸すらままならなくなった。

人工鳩が電波を喰い始めた日、8機の飛行機が鳴山国際空港に堕ちた。
その後も空域の管理機能は復旧せず、当然の流れとして空港は閉鎖された。

こうして人類は、空を失った。

それから15年目のある日——。

人類に空と繋がりを取り戻すために、1人の青年がラジオを再開発した。
ありもののパーツを集めて修理したラジオ。

——それは、未来の放送を受信する不思議なラジオだった。

あらすじ

2061年7月10日、日曜日。千葉県鳴山市。

主人公・月見里ソラ(やまなしそら)は、ありもののパーツを繋ぎあわせてラジオを再開発した。

「......間に合った」

人工鳩が電波を喰うようになってちょうど15年目のその日。
父親が遺した固定型無線機で、ソラはラジオ放送を始めた。

慣れない放送が始まった翌日、ラジオが不思議な放送を受信する。

「——8月1日のオオゾラ落下事故の続報です。
 第1ターミナル跡地で死亡したのは、月見里ソラさん。
 その他、鳴山公空学園でも怪我人が出ています」


それは、未来からのラジオ放送だった。

「3週間後に......おれが、死ぬ......?」

放送を聞いたソラは15年振りに、鳴山空港第1ターミナル跡地に足を踏み入れる。
かつては日本の玄関口だった場所。そして、ソラが両親を失った場所。
その建物は朽ち果て、かつての威厳を失い、無数の人工鳩の巣になっていた。

そこでソラは、銀髪の少女に出会う。
指にとまった人工鳩の頭を撫でながら、少女はまっすぐにソラを見据える。

「......キミは、死なないよ」

呆然とするソラに、少女は静かに伝えた。

「わたしが、そう決めたから」
「ソラに……。あなたに、笑って空を見上げてほしいから」

こうして、月見里ソラと葉月かぐやは出会った。

企画意図

「悪ふざけと大まじめの高速ピストン」

前作に引き続き、今作もSFのジャンルを選びました。

2061年、閉鎖された空港跡地と人工鳩。
そして、未来ラジオに宣告された、3週間という主人公のタイムリミット。

——さて。

あらすじが暗い?
設定が難しそう?
雰囲気が前作から変わりすぎ?

いいえ、違います。

Laplacianは、いかなる作品であってもギャグを挟まないと死ぬ病気にかかっているのです。

規制のないレーティングだからできる全力投球の下ネタも完備。

童貞をイジれば右に出るものがいないブランド、Laplacianが送る日常シーンにご期待下さい。

きっと大いに笑えます。
そして、最後はホロリとできます。

日常パートで大いに笑い、
シリアスパートで思わず真顔になり、
Hシーンで大量射精して、

賢者タイムに感動のクライマックス。

それが、Laplacianが送る「悪ふざけと大まじめの高速ピストン」です。

果たして多く流れるのは、涙か精液か——。

用語集

人工鳩(じんこうばと)

地球から圏外をなくす、というコンセプトで発明された人工生物。
世界中を飛び回る個体同士が相互通信を行うことによって、ネットワークエリアを作り出していた。
発明者は葉月伊耶那博士。
2046年7月10日に突如暴走。制御不能になり、人工鳩のネットワークエリア全てで妨害電波を発信するようになった(通称電波喰い)
事故当時、人工鳩の管理権限を持っていたのは葉月伊耶那博士ただ1人だった。

電波喰い(でんぱぐい)

人工鳩の妨害電波によって通信不可になった状況の通称。

ラジオ(らじお)

みんなが知ってるあのラジオ。
2046年までは数える程の放送局が残っていたが、電波喰い以降は完全に消滅した。
2061年現在は、ラジオを知らない若者のほうが多い。

鳴山市(なりやまし)

千葉県にあるベッドタウン。

鳴山国際空港(なりやまこくさいくうこう)

千葉県鳴山市にあった国際空港。
第1ターミナルと第2ターミナルからなる日本の玄関口だった。
閉鎖される前の空港コードはNRY。
2046年の八機同日墜落事故以来、第1ターミナルは封鎖。
第2ターミナルは鳴山公空学園として再建された。

鳴山公空学園(なりやまこうくうがくえん)

鳴山空港第2ターミナルを再建して作られた理系学術施設。
いつか人類の空を取り戻そうという願いを込めて、公空学園と名付けられた。
付属・学部・博士課程が同じキャンパスで学んでいる。

八機同日墜落事故(はちきどうじつついらくじこ)

別名710事故。
2046年7月10日、鳴山国際空港に合計で8便の旅客機が墜落した事故。
第1ターミナルに6機、第2ターミナルに2機が落ち、第1ターミナルの被害は特に甚大だった。
死者は4,612人。

葉月伊耶那(はづきいざな)

女性科学者。研究領域は計算機工学、遺伝子工学の2分野を主軸としながら、周辺の学問分野にも精通している。
人工鳩が彼女の代名詞となったが、他にも家庭用無線機、液体燃料、人工衛星などさまざまな製品を開発した。
2046の電波喰い以降、テロリストとして国際指名手配された。

ノーブル賞を受賞した2人目の女性科学者。

ちゃんこんくん(ちゃんこんくん)

茶柱の精霊。
チャバっ☆って笑う。
光合成ができるちんちんではない。
(すべて月見里水雪談)