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開発者コラム

第8回 エロゲデザインの現場 in ニューリン ロゴ・DTP篇【担当:上都河希】

公開日:2017/05/09


こんにちは。上都です。
今回は『エロゲデザインの現場』第2回ということで、
ロゴ・DTP編をお送りしたいと思います。
逆にLaplacianから浮くぐらいの気持ちでど真面目に書いていきたいと思います。

ちなみにDTPとはディスクトップパブリッシングの頭文字で、
要するにパソコンでレイアウト・デザインしてそれを印刷することを指すみたいです。
詳しく知りたい方はGoogle先生に聞きましょう。

また例の如く長文になってしまったので、
目次用意致しました。お時間ありましたらぜひお楽しみ下さい。

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1.個性色々印刷物
2.屋外広告のミラクル
3.ロゴでひと目で伝えたいけどむずかった話
4.扱いやすいぜイメージボード
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本日は以上でお届けします





1.個性色々印刷物

第一回の全体篇で書きましたが、
紙など印刷物が得意なフレンズと、WebなどUIが得意なフレンズ
そしてロゴなどのグラフィックが得意なフレンズがいると
書きました。
そして今回は印刷物・ロゴ周りについて書きたいと思います。

まず、印刷物の良さといえばなんと言っても、
手で触れるモノになります。2次元ではなく3次元です。
いや、イラスト的には2次元ですが3次元空間上に存在するので3次元です。
抱き枕カバーだって3次元でしょ。2次元なのに隅から隅まで撫でまわせるでしょ。
手で触れることによって暖かさ冷たさ、質感がわかりますし、
屋外、室内、光源によって色味や雰囲気がぜんぜん違って来ます。

本作で皆様の手に渡ったもので言いますと、『ニュートンと林檎のビジュアルガイドブック』(以下VGB)。
ビジュアルガイドブック

あれは『Re:LieF』を世に送り出したRASK様が配布していた無料冊子にLaplacian一同感銘を受けまして、
「無料でビラ配るなら、欲しいと思ってくれる人が受けとって嬉しいもんつくろうぜ」
ということで、A4サイズ全16ページに渡る、冊子を作りました。
電気街祭り2016 winterにて無料配布を行ったのですが、Laplacian史上一番長い行列を作り、
周りのブースの方々及び運営の方にはご迷惑をおかけしてしました。すみませんでした。
その後も年末に全国の何店舗かにて配布をお願い致しましたが、おそらくどこにも在庫はないのではないのでしょうか。

内容についても無料とは思えない充実度で、相関図とかMAPリストも載っていたりする便利なやつです。
Laplacian史上自分が一番頑張った印刷物な気がします。
イベント等での再配布の予定はございませんが、WebサイトにてPDF版が公開されていますので、
内容についてはそちらにてお楽しみいただければと思います。
PC版
スマートフォン版

VGBを印刷した紙については、予算の都合もあり高い金額の物は選択できませんでしが、
安いグループの中でもそれなりにマット感が出る上質紙を選びました。
美少女ゲームのビラや冊子については、かわいい女の子をよりキラキラ美しく見せるため、
安い中でもコート、マットコートの比較的反射の強い紙が使われる場合が多い気がします。
しかし今回マットな印象の紙を選んだのはニュートン著書の「プリンキピア」の表紙を模していることと、
あまり簡単に捨てて欲しくない=無料とは言え、ビラ、チラシという認識でであまり受け取って欲しくない。
という思惑もあり、かわいい女の子をキラキラに見せるのには適していない紙をあえて選択しています。

印刷物は適材適所、配布箇所や受け取る相手、によって色々やれることが考えられる媒体です。
だからいろんなことが発想できて面白いですし、何よりモノになるという実感が強いのもポイントですね。
ただ刷る予算やもしもの在庫、納期についてなどコストも多く考えなければなりませんので、
余裕のあるスケジュールで適量を考えて作りましょう。
刷らなすぎは足りなくなるし、刷り過ぎも在庫になる。
ここは経験値の低いLaplacian、まだまだ未熟な気がします。




2.屋外広告のミラクル

皆さんの手に渡るものについてお話しましたが、屋外広告や店舗さまでの広告など、
ぶぁーんと大きく見せるための印刷物もあります。
やはりでかい印刷物はテンションが上がります。アリスの顔が自分よりでかい!!かわいい!!

でかいでいうと、特典で配布しております四五のお風呂ポスターがありますが、
四五お風呂ポスター

あれは手に原寸の巻き尺を持っている都合上、四五自身も等身大のハズ、なんです。
刷り上がったときには「おー四五のかわいいお顔とおっぱおの実寸サイズはこんなもんかー」
あるのにない胸をずっともみもみしていました。
こちら水に濡れても大丈夫なお風呂ポスターとなっておりますで、
己のティンクルのサイズを計るだけでなく息子から放たれる息子達の射程距離も計れる優れものとなっています。
是非毎日計測を続けて正確な平均値を出せるくらいには使い倒してあげて下さい。


話が飛びましたが、屋外広告について、印象に残っているいる話があります。
PurpleSoftwareの石川さんにお話を聞いていた時に、
「ソフマップアミューズメント館に出した『アマツツミ』の屋外広告が、
夜は照明の具合もあり、思いもよらずとても良い雰囲気が出せた」
と仰っていました。

屋外広告は、朝だったり夜だっり、晴れだったり雨だったり、
その時の環境によって見え方がとても左右されます。
Laplacianで出稿しました【ぜんぶ童貞のせいだ。】広告についても、
あの1階高さでなく、2階以上の壁面に掲載されていたとしたら、
ニューリンのキャストやスタッフのサインは書けなかったですし、
アリスと2ショットを撮りSNSに投稿する、という行動もなかったかもしれません。

どちらかと言うと、実数値の見えない屋外広告について個人的には懐疑的なイメージも持っていたのですが、
出会って2秒で即挿入(撮影した写真をTwitterに)のこのSNS社会において、
何がバズって広がっていくのか、出してみないとわからないもんだなととても勉強になりました。




3.ロゴでひと目で伝えたいけどむずかった話

タイトルロゴの話です。こちらは前回書きましたニューリンのデザインコンセプトにも関わって来るのですが、
『ニュートンと林檎の樹』。今回はこのタイトルで、どのようなものがイメージされるかわかりやすいタイトルになっています。
ただ、書いたとおり、「SF感」をどう出そう。というところで、ロゴに加えるアレンジを考えて行きました。

今回、ロゴのポイントで言いますと


「それっぽい文字組とフォント選び」
「モチーフの挿入とバランス」
「雰囲気を保ちつつもイラストの雰囲気に飲まれない」
以上の点が主でしょうか、歯止めが効かなそうなので割愛しながら書きますが、

フォントに関してはフォントワークス様の「筑紫アンティークLゴ」をベースフォントとして使用しています。


名前通り、古めかしくアンティークな印象が強めではありますが、
エッジの開きが広く、太さを調節しロゴにした際の視認性が損なわれ過ぎないと思い、こちらを選びました。

文字組についてはタイトルが一文として解釈できるよう位置をバラしすぎないよう、
かつ大胆に強調する文字は大きくして、全体のバランスを整えました。


ロゴは顔です。いくら雰囲気が良く見えてもちゃんと何と書いてあるか理解できないとただのおしゃれマークになってしまいます。
もちろん場合や目的にもよりますが、ちゃんと文字として読めることを意識して、字組とフォント選びは行います。

モチーフについては思いついたワードの中から使いやすそうな
「林檎」「樹」「月」「時計」「歯車」を字組背景の一部として配置しました。


上記にも書いた「SF感」についてはタイムトラベルであることも考え、
「時計」「歯車」の様な要素を組み込みました。
ちょっとスチームパンク過ぎたところは反省点かと思いますが、
タイトル名からの印象のアシストが入っているとは推測しています。

そして全体の色味について、合わせることの多いイメージボードには緑色の面積が結構広いです。
ニューリンのロゴについてもモチーフとして樹があり緑が割りと多めです。
このままビジュアルに載せてしまうと色合いが競合し見づらくなってしまうので、
今作においてはタイトルの全体的な縁取りに関して、多く注意を払いました。

イラストを殺さないかつ、自分も死なない様バランスを取るのが難しかったですが、
なんとかロゴとして見えるくらいには調整ができたのではないかなと思っております。


実は個人的にはこのロゴ、欠陥とまでは言いませんが扱いの難しさがありました。
木の枝が右側に大きくはみ出しているので、文字組の中心がロゴ自体の中心でなく、
配置させる時のバランスのとり方が難しいことがあったり、
月の部分に関しては透過性を持っているので、設置する場所によって色味が変わってしまうという点があったりと、
扱う上では結構じゃじゃ馬なタイトルロゴとなってしましました。

なんとか最後まで使え切ったとは思っているのですが、色々とロゴづくりの掟を破っているようにも思えて、
こう内情を書くと実は結構恥ずかしい気持ちではあります。
もちろん、ロゴ単体でも本タイトルの表現は出来たと思っているので気に入ってはいるのですが…。
ロゴデザインはそんなに得意な意識がないのですが、気に入ってもらえる方が少しでもいれば幸いです。


ここで、企画をぐるぐる考えてる際のロゴのベース案一つ載せたいと思います。


今よりはかなりポップな印象に寄っていたかと思います。
真ん中で上下に割れて別々になってしまった世界線を表現していました。
可愛い部分とのちぐはぐ感と申し訳ない程度に入った英文(今は英名を「Newton and the flower of kent」変更していますね)がダサめだったのでボツとしました。
ただ第1回の緒乃のコラムにもあったように、
「コミカルとは言いつつも、結構真面目な感じになるでしょ」とは思っていたし、
ロゴを選ぶ際も早い段階で現行のものがメンバー内で可決オーラだったので、
結果的に今のものに決めて、プロジェクトが進んで行ったのは良かったとは思っております。




4.扱いやすいぜイメージボード

今回、印刷物周りを作成していてよかったことと言いますと、
イメージボードを用意していてよかった!!!ってところです。

コレがあると、いろんなもん作りやすいぜ。マジ、となりました。

美少女ゲームにおいては、メインヒロインの女の子を並べて配置、というパターンが少なくなく、
Laplacianも前作のキミトユメミシにおいてはよく使っていたのですが、
でっかい印刷物のデータを扱う際には、女の子ぽんぽん配置するだけでもPCが中々に悲鳴を上げていました。
反面、今回はそれぞれのキャラに一枚ずつ大きめのイメージボードを作成していたので、
でっかい印刷物のレイアウトがとっても楽ちんでした。個人的には時間的コストを結構省けた気がします。

また、各キャラ用意することで、各店舗さんでの展開の際に、
特典のキャラクター準拠で素材を使用できるので、そこもとても扱いがしやすかったです。

前回のコラムでイメージボードに救われていると書いておりますが、
こういう制作の面においても重宝していたので、是非次回もできれば準備したいと思っております。
(イメージボードについても、PurpleSoftware様のお話を聞いた際に参考にさせてもらっています。本当に感謝です)




今回は以上です。
次回は【Web・UI篇】をお送りしたいと思います。
もともと印刷物に適しているIllustratorというソフトを多用していた上都ですが、
今では、Web制作に適したPhotoshopというソフトの虜となってしまいました。
実は一作目のキミトユメミシではUI周りもIllustratorで行うというドMプレイをしていたので、
Photoshopの素晴らしさに気づいた今だからこその、
今回のタイトルでのあれこれ書いていきたいと思います。

季節の変わり目で体調を崩しやすい季節ですが、皆さんお気をつけて。
ではまた!



今日のまとめ
・刷物は余裕のあるスケジュールと適切な量で。我々はかしこいので。
・出会って2秒で即挿入されるSNS社会こわいけどすごーい
・おっぱいも印刷物も大きい方が良いこともあるが状況による(というか基本全部いい)
・ロゴむずかったけどたーのしー

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