第7回 チーフデバッガのバッキバキに売上げが上がるコラム2【担当:二代目イカ介】
公開日:2017/05/06
ニューリンを触りたくて触りたくてソワソワしまくっている君達!
またお会いしましたね、どうもこんばんちは。
シェンム◯攻略作業兼スクリプター兼チーフデバッガーの二代目イカ介です。
ご存じの通りニューリン、お陰様でマスターアップいたしました。
これでホッと一息……とはいかず、溜まっていた色んな業務に追われているのが現実です。
さて。
ワサビ先生は連日連夜、皆様のちんこに問い掛けるコラムを書き続けます。
そしてコラムがとても面白いという意見もあるのは確かなのですが。
ですが。
ですがね、ワサビ先生のちんまんコラムを読んだ購入検討ユーザーの中には、
イカ様な感想を抱く方が、
少なからず増えてきてしまっているのではないでしょうか?
「ワサビ(ニューリン)ヤケクソなんじゃね?」
「こいつらセックスとちんことまんこの事しか考えてへんやろ」
「ちんまんセックス言うとれば良ゲーム作れよるんか?」
「シェ◯ムーのような名作を作れよるんか!?」
・・・ええええ、気持ちはよ〜くわかります。
緒乃ワサビ先生の扇動的セックスコラムに存分に煽られながらも、
「ニューリン、まともなゲームとして発売されるよな?買って良いんだよな?」
という気持ちになってしまっている方も少なからず居るのではと思います・・・
リビドゥと同時に不安も煽られているのではないでしょうか?
……。
私の担当コラムは「チーフデバッガーのバッキバキに売上げの上がるコラム」です。
符号が、合いましたね。
ここは一丁、皆様の不安を取り除くような、
クッソ真面目な記事を書く事によって、
売上げをぶち上げてやりましょうじゃありませんか。
普段不良の奴がちょっとだけ良い事をするとめちゃくちゃ良い奴に見えるという寸法ですね。
・デバッグ作業のはなし
スクリプトが組み上がり、次工程はデバッグ作業です。
・・・
そうです、マスターアップ直前まで行っていた、最終工程のお話です。
ニューリンのデバッグ作業を行うに際し、イカの懸念事項がありました。
[懸念事項]
・ワサビ先生のシナリオ調整と、デバッグ作業間のテキストリソース競合
・デバッガ同士のテキストリソース競合
・デバッガ間のスキル差異(主にスクリプト調整作業の可否)
・表情差分・SE等、画像・音リソースの不足
・販売可能な最低限度品質の定義付け(品質の担保)
・デバッグ作業時間の有限性(あたりまえ)
そして懸念事項の放置によって起こりうる事象と損失はイカであろうと考えられる・・・
[起こりうる事象と損失]
・リソースの先祖返りの発生(作業時間・成果物の損失)
・多重デバッグ等、オペレーションの不手際(作業時間の損失)
・陳腐な製品の発表(信用・顧客・売上の損失)
・再延期(あかん)
ちゃんとやらな、あかん!!!
とにかく懸念事項を潰してインテグリティを担保しつつ高効率に進めねば。
という訳でイカのように懸念事項を潰しました。
・デバッグ作業時間の有限性
時間は限りなく有限です。
考えるだけ時間が削られるので、他でなんとかしましょう。
ただし、人海戦術を取るのは悪手だという結論に至りました。
プロダクト終盤において、人的リソースの新規投入は教育コストが高く、最低限が好ましいと考えられるためです。方法論でなんとかしましょう。
・販売可能な最低限度品質の定義付け
決めました。内容は企業秘密です。
・表情差分・SE等、画像・音リソースの不足
デバッガ及びスクリプターで対処不能な不具合をToDoと呼び、リスト化しました。
やるべき事を可視化して、霜降先生の童貞ケツや、リズム忍者さんの黒光りチンポケツを叩きます。
・デバッガ間のスキル差異
デバッグ作業チャートを2タイプ起こし、メンバーの分類を行いました。
チャートを簡単に箇条書きするとイカです。
[デバッガ]
・ゲームのプレイにより不具合を検出しデバッグ不具合内容を起票する。
・ToDo及び不具合の無いテキストリソースの状況をデバッグ完了に更新する。
[スクリプター]
・ゲームのプレイにより不具合を検出しリソースの修正を行う。スクリプターが対応不能な不具合はToDoを起票する。
・定期的にデバッグ不具合内容を確認し、リソース修正及びToDoの起票を行う。
・ToDo及びデバッグ不具合の無いテキストリソースの状況をデバッグ完了に更新する。
こうする事で、ある程度エロゲユーザー視点のある人であればデバッガとして起用できる様になりました。人的リソースも数名の追加ができました。やったね!
・デバッガ同士のテキストリソース競合
セマフォの考え方を採用し排他制御を行う事に決めました。
スプレッドシート上にテキストリソースの名称列とセマフォ列を用意しました。
デバッガ達には
・セマフォのフラグをオンし作業を開始する事
・デバッグ終了時にセマフォのフラグをオフする事
・セマフォのフラグがオンのテキストリソースは触らない事
の3つを徹底させます。
3つのルールが守られる限り、先祖返りと多重デバッグが回避できる様になります。
今回は準備期間が少なかった為、上記の様な人力制御になってしまいました。
ルールの遵守を含め小規模だから通用する方法です。
次回はもっとかっちょいい奴(github的な)を用意して、中規模開発にも適応したいですなあ・・・・
・ワサビ先生のシナリオ調整と、デバッグ作業間のテキストリソース競合
割と懸念していた部分ですが、前提を整えていたらなんとかなりました。
ワサビ先生を[デバッガ]扱いとして、セマフォルールを遵守して貰う事でオールクリアです。
・・・
もしかしたら上記の様な内容は同業者の皆様にとってみれば当然やっている事なのかも知れません。
ラプラシアンはニューリンが二作目です。
ノウハウが他社よりも不足しているのは間違いありません、ですが恥ずかしいとも思っていません。
成長出来ればなんの問題も無いのです。
・今日のまとめ
ニューリンの開発者は真面目な人ばかりです。安心して挿入購入して下さい。
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